アメリカ( 国家 )
1. 概要
- 正式名称:アメリカ合衆国
- 略称:米国
- 首都:ワシントンD.C.
- D.C. は,コロンビア特別区の略称
- 面積:
- 人口:33,491万人[2023]
- 増加率:0.6%[2015-20]
- 人口密度: [2023]
- 移民の出生率が高い
- GDP:273,609億USD[2023]
- GNI:268,945億USD/80,300USD/人[2023]
2. 歴史
- 先住民(ネイティブアメリカン):モンゴロイド
- インディアン
- イヌイット(エスキモー):北極海沿岸で,アザラシやトナカイの狩猟生活
- グリーンランド,アラスカ,カナダ,ロシア北部などに居住
- [16世紀前半]ヨーロッパからの移民が開始
- [1776]東部13州がイギリスから独立
- 国旗の縞模様の数
- その後,アパラチア山脈を超えて内陸へ
- 開拓前線(フロンティア):西へ
- 英・仏・メキシコなどから領土の買収や併合を重ねる
- [19c半ば]太平洋岸に到達
- [1785]公有地条例
- タウンシップ制:アパラチア山脈以西
- 公有地を碁盤の目上に区画
- タウンシップ制:アパラチア山脈以西
- [1862]ホームステッド法
- 21歳以上の入植者の世帯主が5年間定住して耕作すれば,土地を無償で与える
- [1867]アラスカをロシアから買収
- [1869]大陸横断鉄道 開通
- ネイティブアメリカンの迫害
- [1898]ハワイを併合
3. 民族と人種の問題
人種のサラダボウル
- 多民族でありながら,各民族が混ざり合う(混血)ことなく共存する様子を表現
- セグリゲーション:民族や社会階層により居住地が分化
- 特に大都市で
白人
- WASP:White Anglo-Saxon Protestants
- 建国をになったイギリス系白人
- 政治・経済的に上層を占めてきた
- 19世紀以降,ヨーロッパ各地から移民
黒人
- 18世紀末より,南部の農園労働者として,アフリカから黒人奴隷が多く流入(奴隷貿易)
- [1863,南北戦争後]奴隷解放
- [1964]公民権法
- 法的には人種差別を撤廃
- 南部の綿花地帯などに多い
- ミシシッピ川下流域からアパラチア山脈南部にかけて
- 雇用が多い場所にも黒人居住者が多い
- 五大湖周辺
- メガロポリス
- 工業化が早かったので
ヒスパニック
- スペイン語圏からの移住者
- メキシコ
- キューバ
- プエルトリコ
- フロリダ州(カリブ海に面する)とメキシコに接する州に多い
アジア系
- 20世紀後半,フィリピン・中国・ベトナム・インドなどから移住
- カリフォルニア州,ハワイ州(日系・フィリピン系)に多い
先住民
- インディアン居住地:ミシシッピ川以西に設けられた
4. 農業
機械化された大規模経営
- 企業的
- 農民一人当たり耕地面積が大きい: [2022]
- 日本は
- 開拓を担った家族経営は減少
- 穀物メジャー:カーギルなど,穀物の集荷・貯蔵・運搬などを行う民間企業
- アグリビジネス:農業関連産業
- 農家への支配
問題点
- 過剰耕作による土壌侵食
- ダストボウル・Black Blizzard
- 等高線耕作で対策
- センターピボット灌漑:オガララ帯水層を利用
- 過剰揚水による地下水の枯渇
- 地盤沈下
- 塩害
- 過剰揚水による地下水の枯渇
- 遺伝子組み換え作物
農産物
統計は2024〜25年
- 小麦:生産4位
- ノースダコタ州
- カンザス州
- モンタナ州
- 綿花:生産4位
- テキサス州
- ジョージア州
- アーカンソー州
飼料作物
- とうもろこし:生産1位,世界シェア33%
- アイオワ州
- イリノイ州
- ネブラスカ州
- 近年増加中:バイオ燃料への利用
- 大豆:生産2位(1位はブラジル)
- イリノイ州
- アイオワ州
- ミネソタ州
畜産物
- 牛肉:生産2位(1位はブラジル,僅差)
- テキサス州
- ネブラスカ州
- カンザス州
- 豚肉:生産2位(1位は中国)
- アイオワ州
- ミネソタ州
- カンザス州
農業地域

農業地域地図(Geminiで作成)
- 年降水量500mmの統降水量線:西経100度線付近
- 畑作と牧畜の境界
- 小麦の生産地
- 適地適作の傾向
酪農地域
- 五大湖周辺〜ニューイングランド地方
- ウィスコンシン州
- 冷涼な気候
- 氷食を受けた痩せ地
- 大都市への近さ
春小麦地帯
- プレーリー北西部
- ノースダコタ州
- 年降水量500mm前後
- 冷涼
- 企業的
冬小麦地帯
- プレーリー中央部
- カンザス州
- コロンビア盆地
- ワシントン州
- 年降水量500mm前後
- 温暖
- 企業的
- CVA(総合開発)でで栽培拡大
- コロンビア側流域
コーンベルト(とうもろこし地帯)
- 五大湖南側のプレーリー
- アイオワ州
- イリノイ州
- 混合農業
- とうもろこし,大豆 → 資料用
- 豚,肉牛などを飼育
- 近年は西部へ
コットンベルト(綿花地帯)
- 南部
- 無霜期間200日が北限
- ジョージア州〜ルイジアナ州
- プランテーション農業から発展
- 温暖な気候
- かつて黒人奴隷を利用
- 近年は作物の多角化
- 連作障害
- 土壌侵食
- 栽培の中心は西へ
- テキサス州,カリフォルニア州など → 灌漑農業
放牧・灌漑農業地帯
- 西経100度以西
- グレートプレーンズ〜グレートベーズン
- 大規模経営による肉牛の牧畜
- 出荷前はフィードロットで肥育
- 飼料用にとうもろこしなどなど栽培
- センターピボット灌漑
地中海農業地帯
- カリフォルニア州
- セントラルヴァレーを中心
- 雪解け水による灌漑
- 果樹,野菜などの栽培
- 稲作
- メキシコ人労働者
園芸農業
近郊農業
- メガロポリス周辺
- 都市居住者向け
- 集約的
- 野菜・花卉の栽培
輸送園芸農業
- フロリダ州〜メキシコ湾岸
- 温暖な気候を利用
- 大都市向けの野菜を生産
- 輸送手段の発達による
5. 鉱工業
歴史
- [18世紀末〜]産業革命
- サミュエル・スレーター:「アメリカ産業革命の父」
- イギリスの紡績技術を記憶を頼りにアメリカで再現
- 北東部の工業化
- 豊かな水力と労働力
- ボストン・マサチューセッツ州
- 南部の滝線都市へ
- 互換性部品方式
- 銃器製造における部品の規格化
- のち大量生産へ
- サミュエル・スレーター:「アメリカ産業革命の父」
- [1860年代]南北戦争,重化学工業への転換
- [1869]大陸横断鉄道開通
- 製造業ベルトの発達(五大湖沿岸)
- 豊富な資源
- アパラチア炭田
- メサビ鉄山
- 五大湖の水運
- ピッツバーグ:鉄鋼
- デトロイト:機械
- 世界最大の重工業地帯へ
- [1970年以降]衰退,ラストベルト(フロストベルト)と呼ばれる
- アジア新興国の台頭
- 賃金高騰
- 資源の劣化・枯渇
- 設備の老朽化
- 豊富な資源
- [1960年代]エネルギー革命
- [1970年代]サンベルトの台頭
- 北緯37度以南
- 温暖な気候
- 原油・天然ガス産出
- 安価な工業用地
- 低賃金労働力
- ヒスパニック(移民)
- 州政府・連邦政府の誘致政策
- カリフォルニア・テキサスなど
- 石油化学工業
- 航空宇宙産業
- 先端技術産業
鉱産資源
原油
- 世界生産1位[2022]
- メキシコ湾岸
- カリフォルニア州
- プルドーベイ油田
- アネクメーネ中のエクメーネ:北極海沿岸の厳しい環境
- シェールオイル:超軽質原油
- 重質重油(サウジアラビア,ベネズエラなどから輸入)とのブレンド
- 環境への影響の懸念
天然ガス
- 世界生産1位[2023]
石炭
- 世界生産6位[2021]
- アパラチア炭田
- イリノイ炭田
- ワイオミング州:近年増加
鉄鉱石
- メサビ鉄山
銅鉱
- ビンガム
- ビュート
工業地域
ニューイングランド地方
- アメリカ産業発祥の地
- 市場立地型の綿工業から始まる
- エレクトロニクスハイウェー
- ボストン周辺
- 大学・研究機関の集積
- 先端技術産業が発達
都市
- ボストン:エレクトロニクス産業
五大湖周辺
- アパラチア炭田,メサビ鉄山
- 五大湖の水運
- ラストベルト(フロストベルト):産業構造転換の遅れ
- 近年先端技術産業が集積
都市
- ピッツバーグ
- 鉄鋼業
- 近年ハイテク産業も
- デトロイト
- 自動車工業
- 近年衰退,貧困率上昇
- シカゴ
- 第三の都市
- アグリビジネス
- 農産物の集散地
- 食品工業
- 農業機械工業
大西洋岸
- 大消費地メガロポリスを背景に発達
都市
- ニューヨーク
- ロンドン・マカオと共に国際金融の中心
- 総合工業地域
- 出版・印刷業
- ボルティモア
- 臨海立地の鉄鋼業
- 郊外スパローズポイントの鉄鋼所は閉鎖
- 臨海立地の鉄鋼業
- フィラデルフィア:旧首都
サンベルト(南部)
- 戦前は,アトランタなど滝線都市で綿工業が発達
- メキシコ湾岸の原油で発達
- エレクトロニクスベルト
- フロリダ半島中部
- オーランドなど
- 近年成長
- フロリダ半島中部
都市
- ヒューストン
- 石油化学
- 航空宇宙
- ダラス
- 近隣フォートワースと共に先端技術産業が発達
- シリコンプレーンとよばれる
- ニューオーリンズ
- ミシシッピ川河口
- 農産物の輸出港
- 石油化学工業
太平洋岸
- 南部:カリフォルニア油田 → 石油化学工業が発達
- ワシントン州:森林資源 → 製材,製紙・パルプ工業
都市
- シアトル
- 航空機産業:ボーイング,民間機
- 木材・製紙
- ロサンゼルス:第二の都市
- 石油化学工業
- 航空機工業:ダグラス → のちボーイングに吸収
- 映画産業
- ハリウッド
- サンフランシスコ
- 港湾都市
- 造船
- 金融業
- サンノゼ
- 先端技術産業
- シリコンヴァレー
- カフェ文化:起業・投資・技術議論の場
- デンヴァー:シリコンマウンテン
- フェニックス:シリコンデザート